BYOL【Bring Your Own License】
概要

クラウドサービスやホスティングサービス(レンタルサーバ)では、利用者がネットワーク越しに事業者のコンピュータを借り受けて使用する。そこで動かしたいソフトウェアは、通常であれば利用者自身が入手してインストールしなければならない。
BYOLでは、多くの利用者に共通して需要のある著名なソフトウェア製品を事業者側が導入済みの状態で用意する。利用者はソフトウェアのメーカーや販売代理店からライセンスを自ら購入し、ライセンスキーやアクティベーションコードといった識別符号を入力するだけで直ちに使用を開始できる。
企業などがオンプレミス環境からクラウドへシステムを移行する際、すでに購入済みのライセンスをそのまま持ち込めるため、二重のライセンス費用が発生するのを防ぎ、移行コストを抑えられる場合がある。データベース管理システム(DBMS)や業務用アプリケーション、サーバOSなどで広く採用されており、ハイブリッドクラウド環境の構築にも活用される。
ただし、すべてのライセンスがクラウド環境への持ち込みを認めているわけではなく、利用できるクラウド事業者や仮想化方式などに条件が設けられていることも多い。利用前にソフトウェアメーカーのライセンス契約や利用条件を確認する必要がある。一方、「ライセンス込み」方式の場合は利用者はライセンスを自分で購入する必要はなく、ソフトウェアのライセンス費用をクラウド事業者がサービス利用料金に含めて提供する。
「BYOL」という表現は、パーティーなどで「飲み物は各自持参」を意味する英語の慣用句「BYOB」(Bring Your Own Booze/Bottle)をもじったものである。IT分野では同語源の用語として、従業員が私物の情報端末を業務に利用する「BYOD」(Bring Your Own Device)や、私物のパソコンを業務利用する「BYOPC」(Bring Your Own PC)などがある。