デバイスライセンス【shared device licensing】device-based licensing
概要

ソフトウェアのライセンスは大きく、利用者単位で付与する「ユーザーライセンス」と、端末単位で付与する「デバイスライセンス」に分けられる。ユーザーライセンスでは、利用者が自分のアカウントで認証を行うことでソフトウェアを起動でき、異なる端末からでも同じアカウントでログインすれば使用できる。
デバイスライセンスでは、ライセンスが特定の端末に紐付くため、その端末にアクセスできる者であれば誰でもソフトウェアを使用できる。利用者ごとのアカウント管理が不要で、管理者は端末台数分のライセンスを確保すれば足りる。不特定多数が入れ替わりで同一端末を使う場合、利用者の増減や交代のたびにアカウントを登録・削除する手間を省くことができる。
この方式が適するのは、学校や大学のコンピュータ室、図書館の閲覧・検索端末、企業の共用パソコンなど、利用者が頻繁に入れ替わる環境である。利用者数が多くても実際に使う端末数が少なければ、ユーザーライセンスより費用を抑えられる場合もある。逆に、同じ利用者が複数の端末を使い分ける場合にはユーザーライセンスの方が有利であり、利用形態に応じて両者を選択または組み合わせて運用する。
法人向け、教育機関向けのボリュームライセンスプログラムで選択肢の一つとして用意されることが多く、教育機関向け割引と組み合わせて提供されるケースもある。米マイクロソフト(Microsoft)社の「Microsoft 365」や米アドビ(Adobe)社の「Adobe Creative Cloud」など、主要なサブスクリプション型ソフトウェアでデバイスライセンス方式を選択できる。認証の仕組みは製品や契約内容によって異なるが、端末のMACアドレスなど固有の識別情報を管理システムに登録する方式が一般的である。
(2026.6.18更新)