デバイスライセンス 【shared device licensing】 device-based licensing

概要

デバイスライセンス(shared device licensing)とは、ソフトウェアの使用許諾契約(ライセンス)の一種で、利用者(のアカウント)に対してではなく、コンピュータに対してライセンスを付与する方式。教育機関などでよく用いられる。

法人向けの大口ライセンスは通常、システムの登録利用者に対して付与されることが多く、利用者は自分のアカウント情報で認証を行うことにより、購入したライセンスを使用してソフトウェアを起動することができるようになる。

一方、デバイスライセンスは指定したコンピュータを登録して利用権を付与し、誰でもそのコンピュータを使えば当該ソフトウェアを起動して使用することができる。学校や大学のコンピュータルームなどで、不特定多数の生徒、学生が入れ替わりでソフトウェアを使用する場合などには、利用者単位のライセンスよりも有利になる。

教育機関向けの割引プログラムなどと合わせて提供されることが多い。デバイスライセンス方式での提供が選択できる著名な製品として米マイクロソフト(Microsoft)社の「Microsoft 365」(旧Office 365)や米アドビ(Adobe)社の「Adobe Creative Cloud」などがある。

(2020.10.29更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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