ドングル【dongle】

もとは商用ソフトウェアのパッケージに同梱されていた認証装置のことを指し、正規ライセンスを持つ利用者であることを物理的に証明する手段として用いられた。ドングルを本体の通信ポートに差し込んだコンピュータでしかそのソフトウェアが動作しない仕組みである。
主に高価な業務用ソフトウェアや映像・音楽制作ツールの分野などで不正コピー防止のために用いられた。装置内部には固有のIDや暗号化された認証情報が保存され、単純なコピーでは再現できない構造となっている。現在ではこの用途のものは「プロテクトドングル」などと呼ばれることがある。
現在では、ライセンス管理用の装置に加え、コンピュータ本体にBluetoothや無線LAN(Wi-Fi)などの通信機能を追加する小型のUSBアダプタのような製品もドングルと呼ぶことがある。ワイヤレス接続の周辺機器(マウスやキーボードなど)でコンピュータ側のUSBポートに差し込むレシーバー装置や、テレビのHDMI端子に挿すストリーミング用の小型端末なども、同様にドングルと呼ばれることがある。
接続端子の形状は時代とともに変化しており、かつてはシリアルポートやパラレルポートに接続するタイプが主流だった。コンピュータのポート数には限りがあるため、ポートを占有しないよう数珠つなぎに他の端子を差し込めるポートを持っているものもあった。現在ではUSB端子に接続する「USBドングル」が一般的で、小型で持ち運びやすい形状のものが多い。