パーミッシブライセンス 【permissive software license】 BSDスタイルライセンス / BSD-style license / BSD風ライセンス / BSD-like license
概要
パーミッシブライセンス(permissive software license)とは、オープンソースソフトウェアなどに適用される使用許諾契約(オープンソースライセンス)の一つで、派生物の配布に関する制約が少ないもの。特に、派生ソフトウェアのソースコードの公開を強要しないものを指すことが多い。オープンソースライセンスでは利用者にソフトウェアの自由な使用や再配布を認めるほか、実行ファイルになる前のソースコードも公開し、利用者が改変したり、自らの開発したソフトウェアに組み込んで再配布する自由も認めている。
オープンソースライセンスとして特に有名なGPL(GNU General Public License)では、GPLが適用されたソフトウェアを組み込んで開発した派生ソフトウェアに関してもGPLを適用し、そのソースコードを公開しなければならないと定めている。この考え方を「コピーレフト」(copyleft)と呼び、開発物を公開したくない企業などから敬遠されることがある。
一方、パーミッシブライセンスにはこのような条項がなく、派生物について他のライセンスを適用したり、非公開とすることを許容する。ただし、一部に原著作物を使用したことや、原著作者の帰属表示、原著作物に適用されるライセンスは配布物に明示することが求められる場合が多い。
パーミッシブライセンスは「BSDスタイルライセンス」「BSD風ライセンス」とも呼ばれることがあり、古くからBSDライセンスやその派生ライセンスの特徴として広く知られてきた。他にApacheライセンスやMITライセンスがこれに分類される。
(2022.12.9更新)