プロセッサライセンス 【per-processor licensing】 processor-based licensing / CPUライセンス / per-CPU licensing / CPU-based licensing / ソケットライセンス / per-socket licensing / socket-based licensing
概要
プロセッサライセンス(per-processor licensing)とは、商用ソフトウェアの利用権(ライセンス)の販売方式の一つで、ソフトウェアが稼働するコンピュータが搭載するCPU(マイクロプロセッサ)の数に応じて金額が決まるもの。複数のプロセッサを搭載した高性能なサーバコンピュータで利用されることの多い企業の情報システム向けソフトウェアなどでよく見られる方式で、一台のコンピュータに同じように導入して利用する場合でも、搭載するプロセッサの数が多ければ料金が高くなる。
単純なプロセッサの搭載個数ではなく、機種ごとに固有の係数を掛け合わせて便宜上のプロセッサ数を算出する方式を採用しているメーカーもある。例えば、係数0.5に指定されたCPU製品を4基搭載するサーバであれば、0.5×4でプロセッサ数「2」としてライセンスを購入する。
コアライセンスへの移行
近年では、一つのプロセッサの内部に独立したプロセッサのように振る舞う回路(プロセッサコア)を複数搭載し、それぞれが別の処理を並行して行うことができる「マルチコアプロセッサ」(multicore processor)が普及している。
これに対応するため、従来のプロセッサライセンスに代えてコンピュータ内のプロセッサコアの総数に応じて課金する「コアライセンス」(core-based licensing/per-core licensing)が採用されることも多い。コアをカウントする方式でもプロセッサライセンスと呼んでいるメーカーもある。
(2024.1.17更新)