ライセンスサーバ 【license server】

概要

ライセンスサーバ(license server)とは、同じ商用ソフトウェアを多数のコンピュータで導入・使用する環境で、ソフトウェアの利用許諾契約(ライセンス)を管理し、実行状態の監視や実行の許可を行うサーバ。業務用ソフトウェア製品などで用いられる。

オフィスや学校など、多数のコンピュータで同じソフトウェアを使用する場合、開発元・販売元が発行したライセンスを端末に固定的に設定せず、同時に起動する台数の上限を管理する方式が用いられることがある。これを「フローティングライセンス」と呼び、構内ネットワーク上に設置した専用のライセンスサーバで起動数の管理を行う。

ライセンスサーバはネットワーク上のコンピュータの当該ソフトウェアの起動状況を常に監視し、発行されたライセンス数の範囲内で新規の起動を許可する。起動数が上限になるとそれ以上は起動できなくなり、いずれのコンピュータでソフトウェアを終了させライセンスが返却されるのを待たなければならない。

(2020.8.13更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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