プロダクトキー 【product key】 プロダクトID

概要

プロダクトキー(product key)とは、ソフトウェアの利用開始時に、正規に入手したものであることを示すために入力する番号や文字列。一般的には「ライセンスキー」などと呼ばれるもので、米マイクロソフト(Microsoft)社の製品ではプロダクトキーと呼んでいる。

ソフトウェアはそれ自体はデータであるためコンピュータで簡単に複製できる。製品として販売されている商用ソフトウェアでは不正な複製・使用を防ぐため、コンピュータへの導入(インストール)時や初回起動時などにプロダクトキーの入力を要求し、正規の購入者のみ利用できるよう制限する仕組みを持っている。

WindowsMicrosoft OfficeなどのMicrosoft社製品では、5文字ずつ区切られた25文字の英数字のコードをプロダクトキーとして入力する。パッケージ版の場合はCDDVDなどのケース、ラベルやカードに印字されている。ノートパソコンなどに組み込まれて販売されるOEM版では筐体に貼られたシールや同梱されたパッケージに印刷されている。

近年の同社製品では、入力されたプロダクトキーをインターネットを通じて同社システムに照会し、正規に発行され利用可能なキーかどうかを判断する仕組みになっている。この過程を「ライセンス認証」(アクティベーション)と呼び、一台にしか使用許可のないキーを複数の機器で使ったり、不正に配布されているキーを使ったりできないようになっている。

また、企業や官公庁、学校などで多数の端末に同じソフトウェアを導入して大人数で使用する場合には、同社から利用人数や台数に応じたプロダクトキーの発行を受ける「ボリュームライセンス」の仕組みが提供されている。一台ずつ個別に入力する手間を省くため、システム内に設置した「ライセンスサーバ」でプロダクトキーを一元的に管理することもできる。

(2023.3.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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