指名ユーザーライセンス 【named user license】 ネームドユーザーライセンス / ネームドライセンス

概要

指名ユーザーライセンス(named user license)とは、ソフトウェア使用許諾契約(ライセンス)の一種で、使用権を与える利用者を特定したもの。特定の個人に紐付けられ、他の利用者が使用することはできない。

主に法人向けの商用ソフトウェアで提示される使用許諾の方式の一つで、個々のライセンスは特定の個人に対して紐付けられ、その人だけがソフトウェアを使用することができる。個人の特定・追跡はユーザー登録やアカウント管理システムとの連携などでわれる。

アカウントコンピュータを他の人物が使い回すなどして、使用を許諾した人物以外がソフトウェアを操作するのは契約違反となる。退職などで当該人物がいなくなると、そのライセンスも無効となり、別の人物が使う場合には新たに一人分のライセンスを購入する必要がある。

一方、人物は特定せずに、同時に使用できる人数を指定して使用許諾を与える方式を「フローティングライセンス」あるいは「ネットワークライセンス」「コンカレントライセンス」などと呼ぶ。ライセンスの発行状態を管理するライセンスサーバを用意し、利用者が操作を開始する際にライセンスを取得、終了時にライセンスを返却する。

(2022.12.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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