キー管理サービス 【KMS】 Key Management Service

概要

キー管理サービス(KMS)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社のソフトウェア製品のボリュームライセンス(まとめ売り)で用いられるライセンスキーの管理方式の一つで、一台のサーバが代表して認証を受け、周囲のコンピュータにキーを自動配布する方式。

企業などで同社のWindowsなどの製品を多数利用する際、一台のWindowsに「KMSホスト」という機能を導入する。ホストは同社の認証サーバに接続し、代表してライセンスキーの認証を受ける。実際に製品を利用するコンピュータは「KMSクライアント」となり、ホストに接続して認証を受ける。

クライアントはキーを取得してから180日間、ライセンス認証が有効となる。デフォルトでは7日ごとにホストへの再接続が行われ、そのたびに期限が更新されるため、接続不能な状態が長期間続かない限りは失効を心配する必要はない。

キー管理サービスによるライセンス管理は、同一のネットワーク上にWindows Serverなら5台以上、Windowsなら25台以上が存在する場合に利用できる。それより小規模な環境では、同じキーを複数のコンピュータで使い回すことができる「マルチライセンス認証キー」(MAK)によるライセンス管理が適している。

(2023.1.13更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。