コアライセンス 【per-core licensing】 core-based licensing
概要
コアライセンス(per-core licensing)とは、商用ソフトウェアの利用権(ライセンス)の販売方式の一つで、ソフトウェアが稼働するコンピュータが搭載するCPU(マイクロプロセッサ)内部のプロセッサコアの総数に応じて金額が決まるもの。複数のプロセッサコアで並列に処理を行う高性能なサーバコンピュータで利用されることの多い企業の情報システム向けソフトウェアなどでよく見られる方式で、一台のコンピュータに同じように導入して利用する場合でも、搭載するプロセッサコアの数に応じて料金が高くなる。
単純にコアの総数に比例して課金する場合もあるが、コア数の最低限が設定され、それ以下ではどのコア数でも同額な場合(例えば最低が16コアで4コアでも8コアでも16コアの金額になる)や、CPU1基あたりの最低限が設定される場合(例えば1基あたり最低8コアライセンス必要で8コアCPU×2基が4コアCPU×4基の半額になる)などもある。
従来は搭載するCPUの数に応じて課金する「プロセッサライセンス」(per-CPU licensing/per-processor licensing)がよく見られたが、近年では一般的なプロセッサ製品のほとんどがマルチコア型となったため、それに合わせてライセンス体系もコアライセンスを採用することが増えている。コアをカウントする方式でもプロセッサライセンスと呼んでいるメーカーもある。
(2024.1.17更新)