ILMT 【IBM License Metric Tool】

概要

ILMT(IBM License Metric Tool)とは、コンピュータ内で使用されているIBM社製ソフトウェアが使用許諾条件(ライセンス)に合致しているか調べることができる調査ツール

クライアントサーバで構成されており、調査対象のコンピュータにはクライアントを、管理者が操作するシステムサーバを導入する。クライアントは対象のコンピュータに存在するIBMソフトウェアハードウェア仮想マシンVMVirtual Machine)の構成などを調べ、サーバに状態を報告する。管理者はサーバを操作して社内システムライセンス状況を一元的に把握することができる。

一般的なソフトウェア製品では導入するコンピュータの台数や、コンピュータ内部の物理的なプロセッサ数(近年ではプロセッサコア数)などに応じて金額が算定される(同社では「フルキャパシティーライセンス」と呼ぶ)ことが多いが、同社製ソフトウェアでは、仮想化された環境で実際にプログラムが使用可能な状態になっているコア数などに応じて課金する「サブキャパシティーライセンス」を選択できる場合がある。

ILMTはサブキャパシティーライセンスでソフトウェアを利用している場合などに用いられる。コンピュータ内で同社製ソフトウェアが有効になっている仮想マシンについてのみコア数などを数えるため、実際の利用規模に見合ったライセンス料で製品を使用することができる。

(2021.2.19更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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