サーバライセンス 【server license】 サーバーライセンス

概要

サーバライセンス(server license)とは、ソフトウェアの使用許諾契約(ライセンス)の一種で、サーバとして外部に機能を利用させる形態のソフトウェア製品に与えられる利用権のこと。

サーバソフトウェアはサーバコンピュータ上で動作し、通信回線やネットワークを通じて他のコンピュータで動作しているソフトウェア(クライアント)に対してデータや機能を提供する。商用ソフトウェアでは販売元からサーバライセンスを購入することで、コンピュータに導入して稼働させる権利を得ることができる。

サーバソフトウェアはサーバライセンスのみで利用できるものもあるが、メーカーや製品によってはクライアントからサーバにアクセスして機能を利用するために別途クライアント側のライセンスが必要になる場合がある。これを「CAL」(Client Access Licenseクライアントアクセスライセンス)と呼び、サーバにアクセスするクライアントごとに購入・導入する必要がある。

製品によってはパッケージにサーバソフトウェア本体と一つのサーバライセンス、いくつかのCALをセットにして販売している場合がある。例えば、5CAL同梱型の製品パッケージの場合、サーバ1台とクライアント5台まで使用することができる。そのような製品の場合、購入者向けに追加のCALのみを販売しており、必要な数だけ後から付け足すことができる。

(2022.12.9更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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