OOTB【out-of-the-box】OOB
概要

機器やソフトウェア、サービスなどが、利用者による導入作業や事前の設定、調整などを行わなくても「箱から取り出してすぐに」目的の作業に使用できることを意味する。また、ある特定の機能などについて、プラグインなどの追加を行わなくても元から対応していることを指す場合もある。
ハードウェア製品の場合には、電源を入れるだけですぐに動作するプリンタのような機器がOOTBの典型例である。ソフトウェアやサービス(SaaS)の分野では、インストールまたはアカウント作成直後から利用できる機能セットを「OOTB機能」と呼ぶ。
CRMやERPといった業務用の大規模パッケージソフトウェアの分野でとりわけよく使われる用語であり、製品選定の場面で「どこまでがOOTBで対応できるか」「どこからカスタマイズが必要か」という観点が重要な評価軸となる。OOTBで対応できる範囲が広いほど導入コストや初期設定の工数を抑えられる反面、標準機能が自社の業務要件と合致しない場合はカスタマイズや追加開発が必要となる。
コンテンツ管理システム(CMS)やローコード開発ツール、セキュリティ管理ソフトウェアなどの分野でも、「OOTBコンポーネント」や「OOTBテンプレート」という表現が使われる。プラグインや外部ライブラリを追加したり、利用者がゼロから作らなくても標準で用意されている機能や内容であることを示す表現である。
なお、IT分野以外における一般的な英語表現としては、“out of the box” は文字通り「箱の外」という意味のほか、固定観念にとらわれない自由な発想を表す表現としても知られている。特に “think out of the box” という形で、「型にとらわれない」「自由な発想の」「独創的な」という意味で用いられることが多い。