ライセンスキー 【license key】 CDキー / CD key
概要
ライセンスキー(license key)とは、ソフトウェアなどの利用開始時に、正規に入手したものであることを示すために入力する番号や文字列。不正コピーの防止や利用者の識別のために用いられ、10~30文字程度の数字の列や英数字の組み合わせが用いられることが多い。ソフトウェアはそれ自体はデータであるためコンピュータで簡単に複製できる。製品として販売されている商用ソフトウェアなどでは不正な複製・使用を防ぐため、コンピュータへの導入(インストール)時や初回起動時などにライセンスキーの入力を要求し、正規の購入者のみ利用できるよう制限する仕組みを持っている。
シェアウェアや商用ソフトウェアの試用版などの場合には、ライセンスキーがなくても利用できるが機能制限や試用期間が設定されているものがある。代金を支払って開発者からライセンスキーを取り寄せて入力すると、これらの制限が解除され正規版としてそのまま使用を継続できるという仕組みである。
ライセンスキーはパッケージに同梱・添付された書類や、ソフトウェアの収録されたCD/DVDなどのメディアの表面やケースなどに印刷されていることが多い。CD-ROMのケースに添付されている場合は(メディアがDVDに代わった現在でも)「CDキー」と呼ばれることがある。
ユーザー登録などに用いる個体識別番号を兼ねていることが多いため「シリアルナンバー」と呼ぶ製品もある。米マイクロソフト(Microsoft)社のWindowsやMicrosoft Officeなどの製品では「プロダクトキー」と呼んでいる。このように呼称は様々だが基本的な仕組みは同じである。
アクティベーションキー
近年では、インターネットなどを通じて販売元や開発元のシステムにライセンスキーを登録し、入力されたコードが既に登録済みである場合は(既に誰かがその個体を利用してことを意味するため)不正コピーとみなして利用を拒否するシステムが用いられる場合がある。
このような仕組みを「ライセンス認証」、「プロダクトアクティベーション」(product activation)あるいは単にアクティベーションと呼び、そのためのライセンスキーのことを特に「アクティベーションキー」(activation key)と呼ぶことがある。現代の商用ソフトウェアの多くはライセンスキー入力時にインターネットを通じて開発元へ照会を行っており、実際にはアクティベーションキーであることが多い。