プロプライエタリソフトウェア 【proprietary software】

概要

プロプライエタリソフトウェア(proprietary software)とは、著作権などの権利の所有者がはっきりしており、かつ、権利者が利用者などにその取り扱い方について一定の制限や制御をっているソフトウェアのこと。いわゆるオープンソースソフトウェアフリーソフトウェア「以外」のソフトウェアのこと。

企業などが事業として開発・販売しているソフトウェア製品に多く見られるもので、ソフトウェアの利用や複製、再配布、改変、利用者側の制作物への取り込みなどに関して、契約により禁止事項や制限を定めたり、技術的手段により制約したりしているものを指す。

制限や制御の例として、添付利用許諾契約EULA)で利用者に複製や販売、複数のコンピュータへの導入を禁じるといった規約を設けたり、インターネットを通じて開発元に利用者登録・認証わなければ起動しないようにしたり(プロダクトアクティベーション)、ソースコードを公開せず実行可能形式コードバイナリコード)のみを外部に提供したりといった手法がある。

ソフトウェア製品の中にも、企業開発のLinuxディストリビューションのようにオープンソースとして公開されているものもあるため、「商用ソフトウェア」とは必ずしも一致しない。また、利用者側に一定の条件のもとソースコードを提供する製品もあるため、「クローズドソースソフトウェア」とも必ずしも一致しない。

(2024.7.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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