ライセンス認証 【license activation】 プロダクトアクティベーション / product activation
概要
ライセンス認証(license activation)とは、ソフトウェア製品の導入時に開発元へ識別番号などを送信し、利用制限の解除を申請する手続き。違法コピーなどによる不正使用を防止する仕組みで、多くの商用ソフトウェア製品に採用されている。ライセンス認証が必要なソフトウェアは、コンピュータへ導入(インストール)しただけでは完全に利用可能な状態とはならず、所定の手続きが完了するまで起動しなかったり、一部の機能が制限されたり、一定期間が経過すると使用不能になったりする。
利用者はインターネットなどを通じて、メーカーにシリアル番号やライセンスコードなど製品パッケージなどに添付された識別情報を申告し、これが正規に販売され、特定の利用者やコンピュータに紐付けられていないことが確認されると、起動制限・機能制限が解除されて完全に利用可能な状態になる。
識別情報の申告時に利用者の身元や連絡先などの入力を要求し、利用者登録(ユーザー登録)やユーザーアカウント作成手続きを同時に行う場合もある。また、ネットがなくても手続きができるよう、電話や郵送などによる手続きを受け付ける窓口を開設しているメーカーもある。
ソフトウェア本体をインターネットなどを通じて無償配布し、インストール直後は機能や期間が制限された試用版・体験版となっているが、購入手続きを行ってライセンス認証を実施するとそのままフル機能の製品版に変化する、といった販売手法を採用しているソフトウェア製品もある。
認証解除と再認証
多くの製品ではライセンス認証を解除でき、認証前の状態に戻すことができる。そのコンピュータに導入したソフトウェアは使用できなくなるが、再認証手続きを行えば再び使えるようになる。一人で複数のコンピュータを所有している場合などに、一つのライセンスで切り替えて使用できる。
認証サーバ
法人向けに複数(多数)のライセンスをまとめ売りする「ボリュームライセンス」が提供される場合、組織内にライセンスを管理するサーバを設置し、ソフトウェアが導入された端末が使用時に自動的にライセンスを取得して起動する仕組みを構築できる場合がある。
例えば、50台のパソコンにアプリケーションが入っているが同時に使用するのはせいぜい10人であるような場合に、10台分のライセンスを購入して認証サーバにセットする。利用者がアプリケーションを起動すると自動的に動作可能になり、終了するとライセンスがサーバに返却される。