CG 【Computer Graphics】 コンピュータグラフィックス
狭義には、ゼロから完全にコンピュータ上での作画や編集、加工などを経て生成された画像や動画を指し、特に、コンピュータプログラムが人の用意したデータ群を一定の手順で計算、処理して像を描画する手法により作成されたものを意味することが多い。
広義には、元になる写真や図画、映像などにコンピュータで作り出した像を合成したり、元とは大きく異なる態様に処理、加工したものを含む。写真や動画の撮影、編集をデジタル機器やコンピュータで行うのが一般的となったこともあり、撮影した写真や映像の全体的なイメージは変えず、細部の修整や変形、色調の変更などの編集(レタッチ)を施したものはCGと呼ばないことが多い。
イラストやマンガなどでは、人が手でペン型の機材などを操作してコンピュータ上で直接作画する手法が用いられることがあり、以前はそのような作画手法が珍しく、(主に技術的な制約から)紙に手で描いたものとは表現が大きく異なっていたため、一種のCGとみなされていたが、現在では紙に描くのと変わらない表現が可能となり、CGではなく手描きの作画手法の一つと考えられることが多い。
CGの作成手法は大別して、図形や像を平面的に組み合わせたり加工する「2次元コンピュータグラフィックス」(2DCG:2-Dimensional Computer Graphics)と、立体的に処理する「3次元コンピュータグラフィックス」(3DCG:3-Dimensional Computer Graphics)があり、単にCGという場合は3DCGを指すことが多い。これは作成時のデータの取り扱いや計算・描画手法の区別であり、できあがった画像の内容、表現が平面的であるか立体的であるかを表すのではない。
(2024.1.22更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 宮崎大学工学部紀要 第49号「CGを用いた空撮映像による観光支援に関するアプローチ」(PDFファイル)にて引用 (2020年9月)