アンチエイリアス【anti-aliasing】スムージング
別名 :smoothing/アンチエイリアシング
概要

コンピュータでは画面や画像を色の付いた点あるいは格子(画素/ピクセル)が縦横に規則正しく並んだものとして表現するため、線や輪郭が斜めになったり曲がったりしている部分は画素を階段状に並べて擬似的に表現する。
白い背景に黒い文字を表示したときのように、図形部分の色(前景色)と背景色のコントラストが大きいと、このような階段状になっている部分のギザギザした様子がはっきり目視できるようになる。これを「ジャギー」(jaggy)という。
アンチエイリアスでは境界部分にある各画素について、本来なら前景色であるはずの領域の面積と背景色であるはずの面積を勘案して中間色を割り出し、背景側に向かって前景色から次第に背景色になっていくように段階的に着色していく。境界にある画素の一部が様々な濃度の中間色となり、ギザギザが目立たなくなる。
アンチエイリアスの弊害
アンチエイリアスを駆使することで文字などを表示するときに画素数が少ない場合にも滑らかで美しい表示とすることができるが、単純な描画や表示よりも処理に時間がかかり、色数が増大するため保存・伝送する場合にデータ量が大きくなることがある。また、小さな文字や画像などに適用すると中間色が適用される領域の割合が大きくなりすぎ、全体的にぼやけて不鮮明な状態になることがある。
(2024.4.1更新)
「アンチエイリアス」の関連用語
他の用語辞典による「アンチエイリアス」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「アンチエイリアス」
- 情処用語辞典「アンチエイリアシング」
- マンガで分かるプログラミング用語辞典「アンチエイリアス」
- TechTerms.com (英語)「Anti-Aliasing」
- Techopedia (英語)「Antialiasing」
- PC Magazine (英語)「anti-aliasing」
資格試験などの「アンチエイリアス」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【令6公 問6】 液晶ディスプレイなどの表示装置において,傾いた直線の境界を滑らかに表示する手法はどれか。
【令4修7 問24】 液晶ディスプレイなどの表示装置において,傾いた直線の境界を滑らかに表示する手法はどれか。
【令2修7 問24】 液晶ディスプレイなどの表示装置において,傾いた直線の境界を滑らかに表示する手法はどれか。
【平30秋 問25】 液晶ディスプレイなどの表示装置において,傾いた直線の境界を滑らかに表示する手法はどれか。
【平29修6 問25】 コンピュータグラフィックスで図形を描画する際に,図形の境界近くの画素に変化する色彩の中間色を割り当てることで,境界に生じる階段状のギザギザを目立たなくする技術はどれか。
【平28修1 問25】 液晶ディスプレイなどの表示装置において,傾いた直線の境界を滑らかに表示する手法はどれか。
【平26修7 問25】 コンピュータグラフィックスで図形を描画する際に,図形の境界近くの画素に変化する色彩の中間色を割り当てることで,境界に生じる階段状のギザギザを目立たなくする技術はどれか。
【平24修12 問29】 コンピュータグラフィックスで図形を描画する際に,図形の境界近くの画素に変化する色彩の中間色を割り当てることで,境界に生じる階段状のギザギザを目立たなくする技術はどれか。
【平23秋 問30】 液晶ディスプレイなどの表示装置において,傾いた直線を滑らかに表示する手法はどれか。
【平23修7 問30】 コンピュータグラフィックスで図形を描画する際に,図形の境界近くの画素に変化する色彩の中間色を割り当てることで,境界に生じる階段状のギザギザを目立たなくする技術はどれか。
【平22修12 問30】 コンピュータグラフィックスの要素技術に関する記述のうち,適切なものはどれか。
【平21秋 問31】 コンピュータグラフィックスで図形を描画する際に,図形の境界近くの画素に変化する色彩の中間色を割り当てることで,境界に生じる階段状のギザギザを目立たなくする技術はどれか。