ドット 【dot】
画像や画面、印刷におけるドット
画像データやディスプレイ画面、印刷装置などでは、色の付いた微細な点を縦横に規則正しく敷き詰めて像を構成している。この画像の構成単位となる一つ一つの点のことを「ドット」あるいは「画素」「ピクセル」(pixel)などという。
ドットと画素、ピクセルは通常同じ意味であることが多いが、プリンタなどではトナーやインクの微細な点を極近い場所に複数(多数)射出して一つの識別可能な画素を構成する方式のものもあり、その場合は前者をドット、後者をピクセルという。
文字、記号のドット
「・」(中黒)や「.」(ピリオド)など、点が一つだけ打たれた記号文字のことをドットということがある。日本語では「.」のことはピリオドと呼ぶのが一般的だが、ドメイン名のラベルの区切りで「.com」を「ドットコム」と読むように、符号の区切り記号としてピリオドを用いる場合は英語表現にならってドットと読むことが多い。
「・」は日本語では「中黒」と呼ばれ、単語の併置や外来語の単語の区切りを表す約物として用いられるが、数学では「a・b」のように乗算を表す記号としてよく知られる。数の計算では乗算記号「×」と同じ意味だが、ベクトルなど分野によっては「×」と「・」が異なる計算を表すことがある。
また、日本ではあまり馴染みがないが、一部の言語で用いるアルファベットの修飾記号(ダイアクリティカルマーク)として、「ė」のように文字の近傍に点を一つ打ったものがあり、これをドット符号ということがある。
(2024.1.25更新)