トランスペアレント 【transparent】
概要
トランスペアレント(transparent)とは、透明な、透過的な、透き通った、などの意味を持つ英単語。字義通り色や見た目が透明な様子を指す用法と、特別に意識する必要がない様を比喩的に表す用法がある。透明
コンピュータの画面上に複数の要素が重なりあって表示されているとき、手前の要素に背後の要素の画像や色がうっすら重なって見える(手前の要素が透けているように見える)状態や、そのような機能・効果のことをトランスペアレントということがある。
透明か不透明かのどちらかしか設定できない場合と、完全な不透明から完全な透明までの間で任意の透明度を設定し、手前の要素の「透け加減」を制御できる場合がある。
画像フォーマットなどでは特定の色を透過色に指定することができ、その色で塗られた部分は画像描画を行わず、置かれた場所の背景にある色をそのまま描画するよう設定することができる。
透過的
複数の機器やソフトウェア、システムなどを連携して動作させる際に、ある対象の存在を意識しなくてもその機能を有効にすることができる状態をトランスペアレントということがある。「透過的」と訳されることもある。
例えば、ファイルを暗号化して保存する場合、通常は利用者やソフトウェアが暗号化の機能を提供するソフトウェアを明示的に呼び出して暗号化を指示する必要があるが、オペレーティングシステム(OS)のファイルシステムに暗号化の機能が内蔵されて有効に設定されている場合、単に通常と同じ手順でデータをファイルに保存するだけで自動的に暗号化されて記録される。このような状態を「トランスペアレントな暗号化」と表現することがある。
(2020.3.15更新)