dpi 【dots per inch】 ドット毎インチ
概要
dpi(dots per inch)とは、主にプリンタやイメージスキャナなどで使われる解像度の単位で、幅1インチ(約2.54cm)を何個の点(ドット)で表現できるかを表す値。この値が高いほど、より精細な印刷や読み取りが可能となる。例えば300dpiのプリンタは、紙面上の1インチ幅あたりに300個、面積1平方インチあたりに9万個の微細な点を印刷することができ、100dpiの機種に比べ、長さあたりで3倍、面積あたりで9倍の密度で表現することができる。
ディスプレイなどの表示装置では、解像度の単位として幅1インチあたりの画素(ピクセル)数を表す「ppi」(pixels per inch:ピクセル毎インチ)が用いられることがあるが、表示装置ではドットとピクセルも同じであるためdpiとppiも同義である。
プリンタは印刷品質を安定させるため、コンピュータ上の一つの画素(ピクセル)を十数個のインクやトナーの微細な点(ドット)の集まりとして印刷することが多く、その際のdpi値はppi値の数倍となる。
例えば、1600dpiのプリンタが一つのピクセルを縦横4つずつ、16のドットの集まりとして表現する場合、そのピクセル密度はdpi値の1/4の400ppiとなる。イメージスキャナにはこのような事情はないため、ディスプレイなどと同じようにdpiはppiは同義である。
(2022.7.25更新)