Exif 【Exchangeable image file format】 Exif情報 / Exifデータ
概要
Exif(Exchangeable image file format)とは、デジタルカメラで撮影した画像データに、撮影時の状況や設定などを表す様々な情報(メタデータ)を添付して一緒に保存するためのデータ形式を定めた規格。ファイル形式としてはJPEG(JFIF/.jpgファイル)あるいはTIFF(.tifファイル)と共に用いられることが多い。画像ファイルのヘッダ部分などに記録されるメタデータの形式についての標準を定めた仕様で、撮影日時、カメラの機種や製造元、解像度(縦方向・横方向)、画像の向き、シャッター速度、F値(絞り値)、測光モード、露出時間、露出補正、ISO感度、フラッシュの有無、焦点距離、画像データの色空間、GPS位置情報、サムネイル画像などを記録する形式を定めている。
画像ファイルの形式そのものを定めた規格ではなく、ファイル形式中の拡張データの記録部分にこれらのデータを記録する記述形式を定めている。様々なファイル形式でExifの記録ができるが、一般的には圧縮データを保存する場合はJPEGファイル、無圧縮データを保存する場合にはTIFFファイルが用いられる。
Exifデータ記録はほとんどのカメラメーカーが対応しており、撮影したデータを他のカメラやコンピュータで画像を読み込んだ際にこれらの内容を確認することができる。スマートフォンなどのカメラ内蔵機器の多くも標準でExifデータの記録が行われる。
最初の仕様は1994年に富士フイルムが提唱し、翌年に当時のJEIDA(日本電子工業振興協会)が標準化した。2002年のExif 2.2では印刷機器と連携し、最適な状態で印刷するため仕様が追加され、「Exif Print」とも呼ばれる。2010年のExif 2.3からは、JEIDAから改組したJEITA(電子情報技術産業協会)に加え、カメラメーカーによる業界団体CIPA(カメラ映像機器工業会)も標準化に携わっている。
(2018.6.8更新)
関連用語
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この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 土木学会 土木情報利用技術論文集 vol.16「Web3D技術を用いた施工支援システムの一提案」(PDFファイル)にて参照 (2007年5月)