読み方 : ジーディーアイ
GDI【Graphics Device Interface】GDI+
概要

アプリケーションがテキストや図形、画像を出力する際、直接ハードウェアを操作するのではなく、GDIの関数を呼び出して描画指示を伝える。GDIはその指示をディスプレイドライバやプリンタドライバへ中継し、実際の出力処理を行う。この構造によって、ハードウェアの違いを意識せずに描画コードを記述できる。
GDIが扱う描画の単位は「デバイスコンテキスト」(device context)と呼ばれるソフトウェア的に用意された抽象的な描画対象である。画面上のウィンドウも印字用紙も同じGDIとして扱われるため、同一の描画コードでディスプレイへの表示と印刷の両方に対応できる。
提供される機能は、直線や矩形、楕円などの図形描画、フォントを使ったテキスト表示、ビットマップ画像の転送と加工などである。描画には、線の色や太さを定義するペン、塗りつぶし方法を定義するブラシ、文字形状を定義するフォントといったオブジェクトを使用する。これらをデバイスコンテキストに設定したうえで描画命令を実行する仕組みになっている。
Windows XPからは機能を拡張した「GDI+」が搭載された。グラデーションやアルファブレンドによる透明度処理、アンチエイリアスによるジャギーの低減など、より高度な2D描画処理が追加されたほか、GIFやJPEG、PNGといった主要な画像ファイル形式にも対応している。その後、画面解像度の向上や3D描画需要の拡大に伴い、GPUを活用する「Direct2D」や「WPF」(Windows Presentation Foundation)といった技術が登場した。現在でもGDIはWindowsに組み込まれており、既存アプリケーションとの互換性を維持するために用いられる。
(2026.5.18更新)