EPSファイル 【Encapsulated PostScript】 EPSF / EPS File/Format

概要

EPSファイル(Encapsulated PostScript)とは、ページ記述言語PostScriptで記述された図版データを画像ファイルとして保存するためのファイル形式の一つ。標準のファイル拡張子は「.eps」あるいは「.epsf」。

PostScriptポストスクリプト)は文字や図形、画像などをレイアウトして印刷可能なページを記述する言語で、業務用のプリンタで高品位な印刷をうために開発された。EPSファイルはこれをファイルとして記録する形式を定めている。

構成要素としてベクター形式の文字(フォント)や図形と、ビットマップ形式の画像を含めることができる。ベクター形式は図形の頂点や輪郭線を数値(数式のパラメータ)の形で記述し、描画時に最も適した解像度画素の集合に変換するため、品質を損なうことなく変形、拡大、縮小することができる。

EPSファイルはPostScriptの開発元である米アドビAdobe)社が開発したもので、ベクターグラフィックス編集ソフトであるAdobe Illustratorなど、同社のソフトウェアで標準的に利用できる。仕様が公開されており、他社のソフトウェアの中にも対応しているものがある。他の画像形式と同じように取り扱うことができ、文書編集ソフトで文書の一部に貼り付けたりすることもできる。

(2022.10.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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