JFIF 【JPEG File Interchange Format】

概要

JFIF(JPEG File Interchange Format)とは、JPEG形式画像データファイルに記録するための形式を定めた標準規格の一つ。ファイル名の標準の拡張子は「.jpg」あるいは「.jpeg」。

JPEG方式で圧縮符号化された画像データ本体と、画像についての付加情報をファイルに記録する方式を定めている。画像の圧縮アルゴリズムの種類やカラーモデル、データの格納順など、画像データの展開に必要な情報が記録される。

また、画像を扱うソフトウェアが独自の情報を記録することができる拡張領域を作成する方法を定めている。この領域は画像編集ソフトなどが自らの必要とするカラープロファイルなどの情報を記録するのに利用されている。

Exifとの違い

JFIFの基本的な形式は踏襲しつつ、拡張領域に記載する情報の形式を充実させたファイル形式に「Exif」(Exchangeable Image File Format)がある。主にカメラ撮影時の情報を記録するための枠組みで、JPEG画像以外にTIFF画像(無圧縮データ)でも同じ形式が利用されている。

Exifで記録可能な追加情報には、撮影日時、機種名、解像度、撮影方向、ISO感度、色空間GPS計測による撮影位置、サムネイル画像などがある。規格上の規定ではJFIFとExifは排他的で互換性は無いが、JFIFの拡張領域の後にExifの領域を設け両対応とした画像ファイルも広く利用されている。

歴史

当初のJPEG規格は画像データの圧縮符号化方式のみを定めており、ファイルに格納する際のデータの記録形式を定めていなかった。1991年に米シーキューブ・マイクロシステムズ(C-Cube Microsystems)社がJFIFを提唱し、事実上の標準として普及した。その後、JPEG規格の改訂に伴い2011年にITU-Tが、2013年にISO/IECJPEG標準の一部に取り込み、公式仕様となった。

(2023.9.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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