フラットベッドスキャナ 【flatbed scanner】
スキャナの形状として最も一般的なものの一つで、透明な原稿台の下に設置された棒状の装置を端から端までゆっくり移動させながら原稿面に光源から光線を照射し、反射光をCCD方式やCIS方式の光学センサーで読み取って画像データに変換する。
装置や原稿を移動させる方式の機器に比べ、原稿を固定して外光を遮断することができるため、読み取り精度や仕上がり品質、色の再現性などが高い。原稿を平面に伏せるためフィード型のように折り曲げる必要もない。
ただし、読み取り面のサイズより大きな原稿はスキャンできず、必要な原稿サイズに応じて大きな筐体の機器を用意する必要がある。フィード型のように複数の原稿をセットして自動的に連続して読み込むこともできず、一面ずつ手で原稿を入れ替える必要がある。
近年では、プリンタ複合機(MFP)のコピー機能に用いられる原稿読み取り部を単体でスキャナとして利用できる製品が一般的となっており、業務用の高性能な製品を除いて単体のフラットベッドスキャナ製品はあまり用いられなくなっている。
(2024.1.3更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 総務省「知のデジタルアーカイブ ─社会の知識インフラ拡充に向けて─
」(PDFファイル)にて引用 (2012年3月)