ペンタブレット 【ペンタブ】 pen tablet / drawing tablet / graphic tablet

概要

ペンタブレット(ペンタブ)とは、コンピュータ入力装置の一つで、位置を指示するためのペン型の装置と、位置を検出するための板状の装置を組み合わせたもの。ポインティングデバイスの一種。

板の上でペン先を触れて滑らせると、画面上の対応する場所に軌跡をそのまま入力することができる。ペイントソフトなどと組み合わせてイラストや絵画を描くのによく用いられる。

機種によっては押し付ける圧力の強さ(筆圧)、ペンの傾き角度などを入力できるものもあり、ソフトウェアが対応していれば筆圧に応じて線の太さや色の濃さが滑らかに変化するといった現実の画材に近い描画をうことができる。

盤面が液晶ディスプレイになっており、画面上で直に位置を指示することができる製品は「液晶タブレット」(液タブ)と呼ばれる。ペンが触れた位置でそのまま描画がわれるため、紙に描くのと同じ感覚で細かい位置の調整が可能となる。

かつては単に「タブレット」と呼ばれることが多かったが、近年ではいわゆるタブレット端末のことをタブレットと呼ぶことが増えたため、省略せずに「ペンタブレット」とするか、略して「ペンタブ」と呼ぶことが多い。また、原型となった大型で高精度の製品は「デジタイザ」(digitizer)と呼ばれる。主にCADでの設計図面の入力、製図など業務用に利用される機器である。

(2022.5.18更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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