PNG8 【8-bit PNG】

概要

PNG8(8-bit PNG)とは、画像ファイル形式のPNGの仕様の一つで、256色までの色数の画像を格納できるもの。一つの画素(ピクセル)につき8ビットの色情報を用いる。

PNGPortable Network Graphics)は画像をデータ圧縮してファイルに格納するためのデータ形式の一つで、圧縮に伴い損失が生じない可逆圧縮を行うため、図やイラスト、アイコンなどの画像に向いている。インターネットなどで標準的に使用される形式の一つとして普及している。

PNGにはいくつかの異なる画像形式が用意されており、PNG8は一つの画素を8ビット、256色で表現することができる形式である。フルカラー1677万色から画像ごとに256色を選択するインデックスカラー方式で、色番号と実際の色情報の対応関係を示す情報(カラーパレット)がファイル内に格納されている。

PNG以前によく使われていたGIFGraphics Interchange Format)が256色までの可逆圧縮画像形式で、圧縮方式は異なるがほぼ同じ仕様となっている。GIFと同じように、1色を透過色に指定して背景の色を透けさせる透過PNGに対応している。

PNGでは色情報の豊富さ(色深度)に応じて様々な形式があり、PNG8以外に24ビットのフルカラー表現が可能な「PNG24」、24ビットの色情報に加えて各画素ごとに8ビットの透過度を指定することができる「PNG32」がよく知られている。PNG8はこれらに比べると色情報が少ないためデータ量(ファイルサイズ)が小さくなる。

(2023.7.12更新)

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