アルファチャンネル 【alpha channel】 αチャンネル / アルファチャネル
概要
アルファチャンネル(alpha channel)とは、画像データなどの色情報の一部として、その画素の透過度(背後の色が透き通る度合い)を設定できるようにした領域。32ビットフルカラーの場合は8ビット256段階とすることが多い。ビットマップ形式の画像データは画像中の各点(画素/ピクセル)の色情報を並べた構成となっており、RGB方式では赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)の「光の三原色」の各色の強さを組み合わせて色を表現している。
アルファチャンネルはこれに追加されるデータで、その画素がどのくらい透けているかを表す「アルファ値」(alpha value)を格納する。アルファ値の高低で完全な透明(背後にある画素の色がその画素の色になる)から完全な不透明(背後の色を全く通さない)まで指定できる。
アルファ値は一般に最小値で完全な透明、最大値で完全な不透明となる「不透明度」(opacity)を表すことが多く、画像処理ソフトなどでは0%から100%までのパーセンテージで、画像ファイル形式では0から255までの8ビット256段階の値として表現することが多い。
アルファチャンネルに何ビットを与えるかは画像形式やソフトウェアによって異なり、最も単純な場合には1ビットの値を用いて0ならば透明、1ならば不透明(あるいはその逆)とする。段階的に設定可能な場合、例えば32ビットPNG画像形式ならば赤・緑・青・アルファチャンネルにそれぞれ均等に8ビットずつが割り当てられ、0から255までの256段階の値で各色の強度と不透明度を表すことができる。
(2021.12.29更新)