RAWデータ 【RAW画像】 RAW形式

概要

RAWデータ(RAW画像)とは、デジタルカメラなどの画像形式の一種で、撮像素子から得たデータをそのまま羅列したもの。デジタル一眼レフカメラミラーレス一眼カメラなどで利用できる。いわゆるコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)にはRAW形式での出力機能は無いことが多い。

撮像素子から出力される信号をデジタル化してそのまま記録したもので、データ圧縮や画像処理がわれていない「生」(raw)の状態が記録されている。データ形式は撮像素子の構造や仕様に依存しており、同じRAWデータでもメーカーや機種によって形式が異なり互換性がない。

RAWデータ自体を一般的なソフトウェアで表示、編集、印刷することはできないため、JPEGなど汎用的な画像形式に変換する必要がある。この作業・変換処理を、ネガフィルムから印画紙への焼き付けになぞらえて「現像」ということがある。

RAWデータには撮影時に取得したすべての情報が含まれており、これを起点に編集をうことで品質を損なわずに撮影者が望む通りの補正や加工を施すことができる。現像処理はカメラに添付されたメーカー製の専用ソフトでなければできないことが多い。

ファイル名の標準の拡張子はメーカーによって異なり、キヤノンが「.cr2」や「.cr3」、ニコンが「.nrf」、ソニーが「.arw」や「.sr2」、オリンパスが「.orf」、パナソニックが「.rw2」、富士フイルムが「.raf」などとなっている。

(2022.5.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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