.ifoファイル 【.ifo file】

概要

.ifoファイル（.ifo file）とは、動画を記録したDVDに作成されるファイルの一つで、動画のシーンの区切り、音声や字幕のタイミングなどについての情報が記録されたもの。DVD-Video形式およびDVD-VR形式で用いられる。

DVDプレーヤーで動画を再生する際に必要な制御情報が記録されたファイルの一つで、拡張子の「ifo」は「information」（情報）の略号とされる。再生時表示するメニューや、動画内のチャプター、音声や字幕を動画に同期するための制御情報などが記録されている。

通常は、DVD-VideoあるいはDVD-VRで記録されたDVDの「VIDEO_TS」ディレクトリに格納されている。動画データ本体を格納した.vobファイルや.vroファイルについて、対応する同名の.ifoファイルが用意される。メニューなどを格納したディスク全体の情報ファイルと、チャプターごとの情報ファイルが記録されることが多い。

なお、同じディレクトリに同じ名前で拡張子が「.bup」のファイルもあるが、これは各.ifoファイルの複製である。まったく同じ内容が記録されたバックアップファイルで、ディスク表面が傷つくなどして.ifoファイルが読み出せなくなった場合は、同名の.bupファイルからの読み出しが試みられる。

この記事の著者 ： (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。