HEIF 【High Efficiency Image File Format】 .heifファイル / HEIC

概要

HEIF(High Efficiency Image File Format)とは、静止画像データの圧縮方式および画像ファイル形式の一つ。JPEGの2倍程度の高い圧縮効率で画像データ圧縮でき、連続撮影写真や派生画像の保存などにも対応する。標準のファイル拡張子は「.heif」または「.heic」。

データの格納形式(コンテナフォーマット)と画像の圧縮方式の二つを定めている。圧縮方式としては動画圧縮方式のHEVCに基づく技術が用いられ、JPEG比で約半分の容量でも同等の画質の画像を保存できるとされている。

単一の画像の格納の他に、元の画像に回転などの加工をなった複数の派生画像、連写やアニメーションなど時間軸方向に連続した複数の画像なども一つのファイルとして記録できる。RGB各色10ビット色深度(約10億色)やハイダイナミックレンジHDR)画像などの保存も可能となっている。撮影日時などを格納するメタデータとしてExifXMPExtensible Metadata Platform)に対応する。

動画圧縮についての標準規格を定めるMPEGが策定した形式で、2015年にISO/IEC 23008-12(MPEG-H Part 12)として標準化された。米アップルApple)社がiPhoneなどのカメラ撮影の標準ファイル形式として採用したことで普及に弾みがついた。

(2020.4.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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