Webアプリケーション 【web application】

概要

Webアプリケーション(web application)とは、Webページと共通の技術を応用して構築・運用されるアプリケーションソフト。プログラムやデータの主要部分はWebサーバ上に置かれ、利用者はインターネットなどを通じて遠隔からWebブラウザでこれにアクセスし、表示や操作を行う。

多くのWebサーバソフトウェアには、閲覧者からの要求に応じて動的にプログラムを実行して結果を返す機能が内蔵されており、これを利用してオペレーティングシステム(OS)のデスクトップ上で実行されるアプリケーションソフトのように何らかの機能を果たすソフトウェアを実装したものをWebアプリケーションと呼ぶ。

利用者はWebブラウザ(専用のクライアントソフトを使用する場合もある)を用いてWebサーバに接続し、Webページとして記述された操作画面を呼び出して使用する。利用者からの操作や入力は随時サーバへ送信され、サーバから処理結果が返却される。

2000年代前半頃までは利用者による入力や操作、サーバへのデータ送信のたびにWebページの遷移や再読込が必要なものが多かったが、近年ではブラウザ側で簡易なクライアントソフトを動作させて同じ画面を表示したまま通信可能なつくりのものが一般的となっている。

コンピュータ上で直に実行されるスタンドアローン型のアプリケーションに比べ、プログラムやデータをWebサーバ側で管理するため、Webブラウザさえあればどこからでも同じように自分の操作画面やデータを呼び出すことができる。ソフトウェアを導入や更新、配布なども不要で、いつでも常に最新の版を使用できる。

一方、ネットワークに接続されてWebサーバと通信可能な状況でなけば使えず、手元のコンピュータが健全でもサーバ側の問題で使用不能になったりデータが喪失する等のトラブルに巻き込まれることがある。また、OSやブラウザの種類による仕様や挙動の違いにより不具合が生じたり、使用できない場合もある。

(2019.5.17更新)