イメージファイル 【image file】 仮想イメージファイル / ディスクイメージファイル / ディスクイメージ
概要
ディスクイメージ(disk image)とは、CDやDVD、BD、ハードディスク、SSDなどのストレージ(外部記憶装置)に保管されているデータを、物理的に先頭から末尾まで丸ごと写し取って一つのファイルに記録したもの。イメージファイル(image file)とは、CDやDVD、BD、ハードディスク、SSDなどのストレージ(外部記憶装置)に保管されているデータを、物理的に先頭から末尾まで丸ごと写し取って一つのファイルに記録したもの。
ストレージのメディア(記憶媒体)は通常、オペレーティングシステム(OS)のファイルシステムによって管理されるが、内部のすべてのファイルやディレクトリを複製しても、特殊な管理領域のデータやアクセス権限のない部分のデータは取得することができない。
イメージファイルはストレージ装置の特殊な動作モードを用いて、ファイルシステムからは読み取りや複製ができない領域も含め、メディア上のデータを物理的に端から端まで読み取って作成する。
これにより、光学ディスクに記録されたソフトウェアやメディア作品などをハードディスクやSSDなどにファイルとして複製して保管・管理したり、そのままメディアに書き込むだけで再生・起動できる状態でネットワークを通じて配布したりすることができる。
また、ハードディスクやSSDなどの内容を丸ごと写し取ってバックアップファイル(イメージバックアップ)として保存しておけば、機器が破損した際などに新しい装置に内容を丸ごと書き戻すことで、起動設定など特殊な領域に記録された内容も含め元の環境を完全に復元することができる。
光学ディスクの場合にはISO 9660やUDF(Universal Disk Format)などの標準的な記録形式で作成されたディスクの内容をそのままファイルに写し取った「ISOファイル」(ISOイメージ)と呼ばれるファイル形式が利用されることが多い。ISO形式を指してイメージファイルと呼ぶこともある。
(2020.2.6更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 日本大学理工学部 学術講演会予稿集「デジタルフォレンジックに用いるイメージファイル自動生成システムの開発」(PDFファイル)にて引用 (2022年12月)