読み方 : キャブ

CAB【.cabファイル】cabinet file

概要

CABとは、Windows環境で標準的に用いられる汎用のデータ圧縮形式の一つ。ファイルの拡張子は「.cab」。米マイクロソフト(Microsoft)社が開発した可逆圧縮(ロスレス圧縮)形式で、圧縮・展開の過程でデータの損失が生じない。
CABのイメージ画像

複数のファイルを一つにまとめるアーカイブ機能を持ち、どのような種類・形式のデータでも対象とすることができる。圧縮ファイルにデジタル署名を付与して配布元の証明や改竄検知ができるなど、ソフトウェアの配布に適した仕様となっている。

圧縮アルゴリズムはファイルごとに選択でき、「Deflate」方式を改良した同社独自の「Microsoft ZIP」(MSZIP)方式か「LZX」方式、「Quantum」方式、無圧縮を選択することができる。他の一般的な圧縮形式より平均的に高い圧縮率を得られるとされており、Windows環境では汎用のファイル圧縮方式として利用されることもある。

ソフトウェア配布の基盤として広く採用されており、Windows標準のインストーラである「Windows Installer」(.msiファイル)はアプリケーション本体のファイル群をCAB形式で内包する。オペレーティングシステム(OS)のシステムファイルやデバイスドライバ、更新プログラムの配布にも用いられ、Windowsのシステム内部で広く使われてきた。

インターネットの普及や、WindowsがZip形式に標準対応したことなどから、利用者が日常的なファイルのやり取りにCAB形式を選択する機会は減少している。現在では主にOSの内部処理や自動更新システム、インストールパッケージの構成など、システム寄りの用途で利用されている。

(2026.7.8更新)
 

他の辞典等による「CAB」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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