Webアプリケーションサーバ 【web application server】 APサーバ / WAS

概要

Webアプリケーションサーバ(web application server)とは、Webアプリケーションを構成するサーバ側のプログラム実行環境を提供するソフトウェア3階層システムの中間層で、個別のアプリケーションの処理内容(ビジネスロジック)を実装実行するためのミドルウェアを指す。

Webサーバデータベース管理システムDBMS)などの中間に位置し、Webサーバからの要求を受けてプログラム実行し、必要に応じてデータベースへの問い合わせや書き込みをい、処理結果をWebサーバへ提供する。

Webブラウザなどクライアント側との通信Webサーバが、データの記録や管理などはDBMSなどがそれぞれ担当する。このようにサーバ側を3つのシステムで役割分担するモデルを3階層システムWeb3層システム)という。

Webアプリケーションサーバは特定のプログラミング言語実行環境フレームワークを内蔵しており、開発者はこれを利用して処理内容を記述し、アプリケーション実装する。複数の処理を一体不可分の実行単位として管理するトランザクション管理機能や、独自のセッション管理機能などを提供する製品もある。

Javaサーブレット」(Servlet)や「EJB」(Enterprise JavaBeans)「JSP」(JavaServer Pages)などの技術を組み合わせJava言語開発する「Jakarta EE」(Java EE)に対応した製品が主流で、商用ソフトウェアとしては「Oracle WebLogic」や「IBM WebSphere」「RedHat JBoss」がよく知られる。

オープンソースソフトウェアとしては「Apache Tomcat」「Apache Struts」「Jetty」「WildFly」「GlassFish」などがよく用いられる。Windows Server環境では同梱されたWebサーバ一体型の「IIS」(Internet Information Services)がよく利用される。

(2018.5.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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