アーカイバ 【archiver】 アーカイブソフト

概要

アーカイバ(archiver)とは、複数のファイルを一つのファイルにまとめたり、まとめられたファイルから元のファイルを取り出したりするソフトウェアオペレーティングシステム(OS)に付属するユーティリティソフトなどの形で提供されることが多い。

利用者の指定した複数のファイルデータを集めて一つのファイルに一体化する。元のファイルの名前や、どこからどこまでがどのファイルデータなのかといった制御情報も書き込み、一体化したファイルから元のファイルを取り出すこともできる。

アーカイバによって一つにまとめられたファイルのことを「アーカイブファイル」(archive file)あるいは単にアーカイブという。関連するファイルを一つにまとめることにより、記憶装置上での管理や、配布、移動、交換などにかかる手間を削減することができる。

アーカイバの中にはデータ圧縮の機能を持つものもあり、アーカイブファイルの作成時に収録するファイルの内容を可逆圧縮することで、記憶装置の容量を節約したり通信回線を介した送受信を高速になうことができるようになる。

LinuxなどのUNIX系OSでは伝統的にアーカイバと圧縮ソフトは分かれており、組み合わせて用いるのが一般的となっている。例えば、アーカイバであるtarコマンドで一体化したファイル圧縮ソフトgzipコマンド圧縮したファイルには「.tar.gz」という拡張子が付けられる。

(2023.12.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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