プログラムファイル 【program file】

概要

プログラムファイル(program file)とは、コンピュータのストレージ(外部記憶装置)に保存されるファイルの種類の一つで、コンピュータで実行可能なプログラムが格納されているもの。

このうち、単体で起動可能な実行可能ファイルは、オペレーティングシステム(OS)の操作画面で、マウス操作やタッチ操作などでファイル名やアイコンを指し示して開くよう指示すると、そのファイルに格納されたコンピュータプログラムがメインメモリ(RAM)上に展開されて起動される。

一方、ライブラリファイルのように実行形式のプログラムが格納されているが、単体で起動・実行することができないプログラムファイルも存在する。他の実行可能ファイル実行時に読み込んで連結し、機能を呼び出すために利用するもので、利用者が直に操作することはできず、その必要もない。

これに対し、文書ファイルや画像ファイルなど、プログラムで表示や編集などを行うためのデータが格納されたファイルのことを「データファイル」(data file)という。今日のOSでは、データファイルを開くよう指示すると、そのデータ形式を扱えるプログラムファイルが自動的に選択されて起動されるようになっていることが多いため、プログラムファイルの存在はあまり意識されなくなっている。

Windowsのようにファイル名の拡張子(末尾の「.」以降の数文字の英数字)でファイルの種類を識別するシステムでは、プログラムファイル用の拡張子が用意されている。Windowsでは起動可能な実行ファイルは「.exe」や「.com」などの拡張子を持ち、ライブラリファイルなど直に起動しないプログラムファイルは「.dll」「.ocx」「.sys」などの拡張子を持つ。

(2023.8.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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