AIFF 【Audio Interchange File Format】 .aiffファイル / .aifファイル

概要

AIFF(Audio Interchange File Format)とは、音声データを非圧縮状態で格納することができるファイル形式の一つ。米アップル(Apple)社が開発したもので、同社のmacOS(Mac OS X/旧Mac OSを含む)、iOSなどで標準的に利用される。

正確にはAIFF自体はファイルへのデータの記録形式を定めたコンテナフォーマットで、標準の音声データ形式として非圧縮のリニアPCM形式に対応している。WindowsにおけるWAV形式に近く、MaciOSデバイスで非圧縮音声を扱う際の標準形式の一つとなっている。

オプションで圧縮データを記録する「AIFF-Compression」仕様が定められており、その場合はファイル拡張子に「.aifc」が用いられる。μLawやADPCMなどいくつかのコーデックが用意されているが、音声圧縮には他に有力な形式がいくつもあるためあまり使われていない。

1988年にApple社開発し、MacintoshおよびMac OSで標準的に利用されてきたほか、Amigaシステム上でも標準の音声形式として利用された。Windowsなど他の環境ソフトウェアも、Mac環境との音声データの交換のためにAIFF形式によるデータの読み込みや書き出しに対応しているものが多く存在する。

(2020.12.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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