自己解凍形式 【self-extract format】 自己解凍書庫 / self-extract archive / 自己解凍ファイル / self-extract file

概要

自己解凍形式(self-extract format)とは、データ圧縮されたファイルに、自身を解凍(展開)するためのプログラムを付加した実行可能形式ファイルファイルを入手した人は、その形式に対応した圧縮解凍ソフトが手元になくても元のファイルを取り出すことができる。

ファイルディレクトリ圧縮したデータを記録したファイルは、通常は圧縮方式ごとに異なるファイル形式で保存されており、解凍するにはその形式のデータ解凍できるソフトウェアが必要となる。

一方、自己解凍形式のファイルは、特定の機種およびオペレーティングシステムOS)上で起動・実行することができるプログラムとなっており、実行すると自らの内に保存された圧縮データを展開し、元のファイルディレクトリ復元する。

無償ソフトウェアの不特定多数への配布など、特定のOS上の使用が見込まれる圧縮ファイルの作成に用いられることがある。ただし、近年では著名な圧縮形式はOSのみで解凍できるようになってきており、書庫が自己解凍できる意義が薄れている。また、有用な自己解凍形式に見せかけたコンピュータウイルストロイの木馬)がファイル共有ソフトなどを通じて蔓延したことなどから、あまり利用されなくなってきている。

(2018.12.17更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる