JARファイル 【Java Archive】
概要
JARファイル(Java Archive)とは、コンピュータプログラムを格納するファイル形式の一つで、Java言語で開発されたプログラムを構成するファイル群を一つにまとめて格納するためのもの。ファイル名の標準の拡張子は「.jar」。Javaプログラムの実行に必要なクラスファイルや設定ファイル、デジタル署名(オプション)、プログラムが実行時に読み込んで利用する外部ファイル(画像など)を連結して、Zip形式の圧縮ファイルとしてまとめたもの。Javaで開発されたソフトウェアの配布形式として広く用いられている。
Javaの標準開発ツールであるJDK(Java Development Kit)には「jar」というコマンドラインツールが付属しており、開発環境のプログラムを元にJARファイルを作成することができる。Javaの標準APIにも「java.util.jar」パッケージがあり、JavaプログラムからJARファイルの読み書きができる。
JARファイルは複数の異なる形式のファイルが混在する圧縮ファイルであり、それ自体が実行可能形式のプログラムなわけではないが、Javaの実行環境の多くはJARファイルを与えれば利用者が展開などの操作を明示的に行わなくても自動的に内部のファイルを取り出して実行を開始するようになっている。
(2022.9.7更新)