.bz2ファイル 【.bzip2ファイル】

概要

.bz2ファイル(.bzip2ファイル)とは、主にLinuxなどのUNIX系OSで標準的に用いられる、汎用ファイル圧縮形式の一つ。ファイルの標準の拡張子は「.bz2」あるいは「.bzip2」。

ファイル圧縮符号化して少ない容量で保存できるようにするファイル形式の一つで、どんな種類や形式のファイルにも対応できる汎用の形式である。データを完全に元通りに復元できるように圧縮する「可逆圧縮」をう。

圧縮方式はハフマン符号化データの並び順を変化させて圧縮率を高めるブロックソートなどを組み合わせた手法を採用している。UNIX系システムで標準的な.gzファイルgzip形式)に比べ圧縮・伸張処理に時間がかかるが高い圧縮率を得られるため、日常的な用途よりは大規模なソフトウェアを配布する際に回線資源を節約する目的で用いられることが多い。

UNIX系OSの多くは標準で「bzip2コマンドが用意されており、指定したファイルを元にbzip2圧縮ファイルを作成したり、bzip2ファイルから元のファイルを取り出したりすることができる(展開にはbunzip2コマンドも使用できる)。

複数のファイルディレクトリを一つのファイルにまとめて格納する「アーカイブ」の機能は無いため、必要な場合は「tar」(ター)などのアーカイバと併用することが多い。tar形式と併用した圧縮ファイル拡張子を「.tbz2」「.tar.bz2」「.tar.bzip2」とすることが多い。

(2022.1.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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