デフォルト 【default】 デフォ
概要
デフォルト(default)とは、欠席、怠慢、不履行、棄権、初期値、既定値などの意味を持つ英単語。ITの分野では、利用者が何も操作や設定を行わなかった際に使用される、あらかじめ組み込まれた設定値などを指すことが多い。機器やソフトウェアなどを使い始める際、利用方法や使用環境などに合わせて設定項目を指定する必要があるが、何も指定がないときにセットされる、初期値としてあらかじめ組み込まれた内容を「デフォルト値」「デフォルト設定」という。
設定項目の中には多くの利用者にとっては特に必要でなかったり重要でない機能に関するもの、技術的な理解が必要な難解なものが含まれることがあるが、デフォルト設定が組み込まれていることで利用者は最低限の準備でとりあえず使い始めることができるようになる。
コンピュータプログラムやデータベースなどでも、変数や項目などに値が存在しない状態を避けるため、開発時に初期値として設定する値のことをデフォルト値と呼ぶ。初期状態や何も入力や指定がないときには自動的にデフォルト値が設定され、値の欠損に起因するエラーなどを起こさないようにする。
IT分野以外での意味
一般の外来語としては、IT分野における意味とは異なり、金融分野などにおける「債務不履行」を指す用語として用いられることが多い。
近年ではIT分野の「規定の」という意味が一般に浸透し、IT以外の文脈でも「あの門はデフォルトでは開いている」といったように、「定番の」「いつもの」「標準の」「本来の」「通常の」といった意味で用いられることがある。俗に「デフォ」と略されることもある。
(2022.1.18更新)