A/Dコンバータ 【ADC】 Analog-to-Digital Converter / A/D変換器 / アナログデジタル変換器 / ADコンバータ / AD変換器

概要

A/Dコンバータ(ADC)とは、アナログ信号をデジタル信号に変換する電子回路。連続量であるアナログ信号の強度を一定時間ごとに記録(標本化/サンプリング)し、その値を一定のビット数の値で表現(量子化)する。

単位時間あたりの標本化の回数をサンプリング周波数(サンプリングレート)と呼び、毎回の標本データを表現する値のビット数を量子化ビット数という。これらの値が大きいほどアナログ波形をより正確にデジタルデータの集合として記録できるが、単位時間あたりの記録に必要なデータ量は増大する。

音声や光(画像・映像)、電気信号、電波などを電子機器に取り込んでデジタル処理するためには、センサーやアンテナなどが得たアナログ信号をA/Dコンバータでデジタルデータに変換する必要があり、様々な機器の内部に内蔵されている。

A/Dコンバータとは逆に、デジタル信号を元にアナログ信号を生成する電子回路のことをDAC(D/Aコンバータ、デジタルアナログ変換器)という。

(2020.3.21更新)

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