デカップリング 【decoupling】

概要

デカップリング(decoupling)とは、分断、分離などの意味を持つ英単語。結びついていた二つの存在を切り離すことを指す。一般の外来語としては、国際経済で二国間あるいは二つの経済圏の間の結びつきや連動性が薄れることを指すことが多い。

IT分野では、深く結びついていた二つのシステムやソフトウェアなどを分離して、独立性を高めることをデカップリングと呼ぶことが多い。例えば、システムに必要な機能を独立に稼働するサービスとして実装し、互いに機能を利用し合うことでシステムを構築する「マイクロサービス」などの設計手法が知られる。

電子回路の設計では、電源から回路に電力を供給する配線とグラウンドを接続するコンデンサを「デカップリングコンデンサ」あるいは「バイパスコンデンサ」という。コンデンサに蓄電することで、回路の動作に伴って電源電圧が変動してしまうのを防ぐことができる。

(2023.9.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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