.tgzファイル 【.tar.gz】 .tar.gzip
概要
.tgzファイル(.tar.gz)とは、圧縮ファイルの形式の一つで、tarコマンドで複数のファイルやディレクトリをアーカイブ化し、gzip形式で圧縮したもの。標準のファイル拡張子は「.tgz」「.tar.gz」「.tar.gzip」など。tarコマンドは複数のファイルやディレクトリを属性やディレクトリ構造を保ったまま一つのファイルにまとめることができる「アーカイバ」(archiver)で、一体化したファイルを「アーカイブファイル」(archive file)という。
tarコマンドで作成したアーカイブファイル(tarファイル、tarボールなどと呼ぶ)をgzipコマンドでデータ圧縮し、容量を削減したものが.tgzファイルで、伸張すると元になったtarファイルを取り出すことができる。
tarとgzipは本来別々に提供される異なるコマンドだが、一般的なLinuxディストリビューションなどに収録されているtarコマンドにはgzip圧縮機能が内蔵されており、「-z」オプションでアーカイブ化と圧縮をいっぺんに行うことができる(逆に伸張とファイルの取り出しも一度にできる)。
.tgzファイルのようにtarファイルを圧縮したファイル形式は他の圧縮方式にも存在し、bzip2コマンドと併用したものは拡張子が「.tbz2」「.tar.bz2」「.tar.bzip2」のように、xzコマンドと併用したものは「.txz」「.tar.xz」のようになる。
(2022.1.17更新)