動作環境 【system requirements】

概要

動作環境(system requirements)とは、あるソフトウェアが動作するために必要なコンピュータシステムの条件を定義したもの。必要なハードウェアやその性能や機能、必要なソフトウェアや設定などで構成される。

一般にコンピュータプログラムは特定のCPUオペレーティングシステムOS)などの組み合わせで実行できるように調整されており、ソフトウェアを利用するためには開発側が提示する動作に適した環境を整える必要がある。

動作環境はソフトウェアごとに異なるが、一般的には適合するCPUの種類(x86系ARM系など)、適合するOSの種類(WindowsmacOSiOSAndroidなど)やバージョン、最低限必要なメインメモリRAM)容量やストレージ容量などを要求することが多い。特定の装置や周辺機器が必要な場合にはそれも記載される。

Javaアプリケーションの場合はCPUOSに依らずJava仮想マシンVM)が存在する環境実行できるため、Java実行環境および必要なメモリ容量などが指定されることが多い。Webアプリケーションの場合はWebブラウザがあれば利用できるため、適合するWebブラウザの製品名やバージョンなどが指定される。

製品によっては、最低限必要な環境を「必要環境」「最低動作環境」などとして、快適に使用できる水準の環境を「推奨環境」「推奨動作環境」などとして別々に定義している場合もある。同じソフトウェアでも後者の方が高いCPU性能やメモリ容量が要求される。

(2024.3.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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