読み方 : うわがきインストール

上書きインストール【overwrite install】

概要

上書きインストールとはあるソフトウェアがすでに導入されている環境に対し、既存のファイルや設定を保持したままその上から同じソフトウェアや新しい版を導入すること。「クリーンインストール」と対をなす概念であり、再インストールや修復、バージョンアップの手段として広く用いられる。
上書きインストールのイメージ画像

同一バージョンを再導入して破損したファイルや設定を復元する場合は「修復インストール」、既存の版を残したまま後継版へ更新する場合は「アップグレードインストール」と呼ばれる。いずれも上書きインストールの一形態であり、目的に応じて使い分けられる。近年のオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフトでは、インストーラが既存環境を自動検出して上書きインストールを実行する仕組みを備える例も多い。

利用者の設定情報、プラグインなどの追加機能、保存済みデータなどを引き継いだまま作業を完了できるため、事前のバックアップデータ移行の手間を抑えられる。特に、OSに対して行う場合は、文書や写真といった利用者データを保持したままシステムファイルのみを更新でき、クリーンインストールと比べて作業負担が小さい。

一方、既存環境を引き継ぐ性質上、以前から存在していた不具合が解消されないことがある。破損した設定ファイルや不要なプログラムの残骸が新しい環境と干渉し、動作の不安定化や予期しないトラブルを招く場合もある。環境を根本から刷新したい場合や深刻な障害からの復旧を目的とする場合には、クリーンインストールが選択される。

(2026.6.11更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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