上書きインストール 【overwrite install】

概要

上書きインストール(overwrite install)とは、ソフトウェアをインストール(導入)する際に、すでにそのソフトウェアが導入済みのシステムに上書きする形でインストールすること。

目的によって、まったく同じソフトウェアを上書きインストールすることを「修復インストール」(recovery install)、同じソフトウェアの新しいバージョンインストールしてソフトウェアを更新することを「アップグレードインストール」(upgrade install)という。

一旦ソフトウェアを消去(アンインストール)してから再インストールする「クリーンインストール」に比べ、設定や導入済みの追加機能などを引き継ぐことができる場合があり、オペレーティングシステム(OS)の場合はデータの保全(移動やバックアップ)を行わなくても良い利点がある。

ただし、既存の導入済みのシステムで生じた不具合などが完全には解消されなかったり、以前の設定や古いプログラムなどが新たに導入した部分と不整合を起こしてトラブルの原因になる場合もある。

これに対し、すでにインストールしてあるソフトウェアのプログラムや設定、データなどを完全に消去してから(しばしば、ハードディスクをフォーマットしてから)インストールすることをクリーンインストールという。

(2022.7.23更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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