デスクトップアプリケーション 【desktop application】 デスクトップアプリ

概要

デスクトップアプリケーション(desktop application)とは、コンピュータデスクトップ画面で動作する、グラフィック表示・操作体系(GUI)を持つアプリケーションソフトパソコンなどで一般的なソフトウェアの形態である。

WindowsmacOSなどのパソコン向けオペレーティングシステムOS)は、ディスプレイに「デスクトップ」(desktop)と呼ばれる基本の操作画面を表示し、その中でOSの機能やアプリケーションソフトを展開して操作するようにできている。

デスクトップ画面上に展開されるアプリケーションがデスクトップアプリケーションで、OSからウィンドウwindow)と呼ばれる専用の矩形の表示領域を与えられ、その範囲内に表示を行う。一覧メニューやアイコン、ボタンなどの操作要素をマウスやタッチで選択するGUIGraphical User Interface)を備えたものが多い。全画面表示モードで一時的に画面全体を占有することもできる。

コンソールアプリケーションとの違い

一方、利用者キーボードなどから文字入力で命令(コマンド)を与え、実行結果を文字で表示するCUICharacter User Interface)あるいはCLICommand Line Interface)方式のアプリケーションは「コンソールアプリケーション」(console application)と呼ばれる。

以前は画面全体をデスクトップまたはコンソールのどちらかとして運用するのが一般的だったため両者は対義語だったが、近年ではデスクトップ画面ウィンドウとしてコンソールを表示してコマンド実行するスタイルが浸透しているため、コンソールアプリケーションもデスクトップアプリケーションの一種に分類することがある。

Webアプリケーションとの違い

現代では、Webブラウザを用いて操作画面をWebページとして表示する「Webアプリケーション」(web application)が普及しており、デスクトップアプリケーションと対比されることが多い。Webアプリケーションブラウザがあればどこでも実行でき、OSアプリケーションを導入する必要がない利点があるが、クライアント側単体で実行することはできず、Webサーバアクセス可能な環境である必要がある。

デスクトップアプリケーションは機種やOSごとに対応した製品を用意してコンピュータに導入しなければ使用できないが、性能や機能の制約が少なく、コンピュータハードウェアの機能をフルに引き出すことができる。基本的には単体で動作するため、ネットワークに繋がっていない環境などでも使用することができる。

(2023.5.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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