JTDファイル
概要
JTDファイルとは、文書ファイルの形式の一つで、ジャストシステムの「一太郎」が作成する文書の標準の保存形式。拡張子が「.jtd」であるためこのように呼ばれる。文書を構成する見出しや文章、図表、書式、レイアウト、修飾情報などのデータなどが収められている。作成・編集には製品版の一太郎が必要だが、開発元のジャストシステムが「一太郎ビューア」を同社サイトなどで無償配布しており、このソフトウェアを導入するとJTDファイルを表示・印刷することができる。
日本ではパソコン普及初期の1980~90年代に一太郎の市場シェアが極めて高く、文書ファイルの標準的なファイル形式の一つとして広く利用されていた。パソコン導入が早かった一部の官庁などでは最近までJTDファイルが文書ファイルの標準の保存形式になっていた例もある。
現在では文書編集ソフトは米マイクロソフト(Microsoft)社の「Microsoft Word」(ワード)が一般的になったが、初期のバージョンの日本語版WordにはJTDファイルを読み込むインポート機能が内蔵されていた(現在は廃止)。
一方、一太郎にはある時期からWordのファイル形式(DOCファイルやDOCXファイル)で文書を保存する機能が内蔵されるようになり、Wordやその互換ソフトしか持っていない人にもWord形式で文書ファイルを渡すことができるようになっている。
(2020.4.3更新)